糖尿病:
我が国の糖尿病患者数は増加の一途ですが、糖尿病は血糖値が高いのみならず、網膜(もうまく)症、腎症や神経症など全身に合併症を引き起こす全身疾患です。早期の診断、治療開始とこの疾患の全容を理解していただき、病気と向き合って治療を行うことが大切です。
当院では医師、看護師、薬剤師、検査技師、栄養士による糖尿病医療チームが血糖のコントロールおよび、眼科などと連携をとった合併症の精査、糖尿病教育を外来、入院にわたり一貫して行い患者様のサポートをさせていただきます。
また高血圧症や高脂血症、高尿酸血症などメタボリックシンドロームについても御相談ください。

循環器疾患:
当科には常勤・非常勤を含めて日本循環器学会から認定された4名の循環器専門医が診療に当たっており、高血圧や心臓病の治療に力を注いでいます。
| 高血圧 |
高血圧のヒトは狭心症、心筋梗塞、脳卒中など動脈硬化性疾患にかかりやすいことが知られています。特に、脳卒中との関連が強いようです。脳卒中のため半身不随・寝たきりになってしまうと本人ばかりか家族にも大きな苦痛を与えてしまいます。また、高血圧は、遺伝性が濃厚です。高血圧の親兄弟がいらっしゃる方は、若いころ無症状でも40歳過ぎから要注意です。老年期に出現しやすい致命的な動脈硬化性合併症を予防するために、まず、食生活・睡眠・運動など生活習慣を見直したうえで薬物治療を受けるようにしましょう。
当科では、心臓超音波(エコー)検査により心筋肥厚・心拡大の有無、心収縮性の評価を行います。頚動脈超音波検査では頚動脈の硬化度を測定します。脳MRI検査はすでに発症した脳出血や脳梗塞の診断に、脳MRA検査は脳梗塞の原因となる脳動脈の狭窄やクモ膜下出血の原因となる脳動脈瘤の検出に威力を発揮します。これらの検査で異常が見つかれば、必要に応じて当院脳外科に紹介します。
また、脈管超音波検査は、下肢動脈の狭窄(閉塞性動脈硬化症)や下肢静脈の閉塞(深部静脈血栓症)の診断に有効です。他に、脈波伝播速度(PWV)と下上肢血圧比(ABI)を測定して大動脈硬化度と閉塞性動脈硬化症の診断に役立てています。 |
| 冠動脈疾患 |
心臓に栄養分を送る冠動脈が狭窄を起こして心筋虚血におちいり胸痛が出現すると狭心症、更に虚血が進行して血流が完全に途絶して心筋が腐ってしまう(壊死)と心筋梗塞です。心筋梗塞の死亡率は30%といわれています。狭心症の段階で治療を開始することが大切です。当科では、運動負荷心電図やマルチスライスCT(16列)を施行して診断に役立てます。 |
| 心臓弁膜症 |
心臓は内部が4つの部屋に分かれており、一方通行で血液が流れるように部屋と部屋の間に弁がついています。弁の開口不良のため弁通過血流量が低下するのが弁狭窄症で、いったん通過した血液が弁と弁のすき間から逆流するのが弁閉鎖不全症です。
診断には心臓超音波検査が必須です。重症のため薬物療法で治療困難例は、他院心臓外科に紹介します。 |
| 不整脈 |
動悸を自覚する方はおおぜいおられます。その大半は治療の必要がない良性の不整脈ですが、まれに、重篤な不整脈のこともあります。また、不整脈とは別の疾患である貧血や甲状腺疾患が潜んでいることがあります。ホルター心電図や運動負荷心電図で診断し、必要なら抗不整脈薬を処方します。脈が著しく遅い完全房室ブロックや洞不全症候群にはペースメーカ植え込み術を施行します。 |

消化器疾患:
近年、内視鏡による胃、大腸の診断が飛躍的に進歩し、早期胃がん、早期大腸がんの診断および内視鏡を使用した治療が可能となってきました。当科では日帰りまたは短期入院による内視鏡を使用した早期がんの診断・ポリープ・早期がんの治療に力を入れております。術後の合併症の減少のため、エタノール局注・クリップ・アルゴンレーザーを使用した止血も行っておりますので、より安全に治療を受けることができます。胆石や胆管がんなど胆道系の疾患に対しても、内視鏡を使用した結石除去術などの治療を行っております。またピロリ菌やC型肝炎、肝硬変など消化器の病気全般 の診断と治療を行っていますので気軽にご相談ください。さらに、消化器がんの早期発見に努め、進行癌についても近畿大学奈良病院腫瘍内科と連携をとり最新の癌治療に取り組んでいます。

呼吸器疾患:
薬を飲んでもなかなか咳が治らないときや、二週間以上続く咳の場合、マイコプラズマ肺炎、百日咳、喘息、結核、肺癌などが原因のことがあります。咳や痰、息苦しさなどが長引く時にはぜひ一度ご相談下さい。当内科では、胸部レントゲン撮影・CT検査・喀痰検査・呼吸機能検査などで、総合的に診断し、早期治療につとめております。
中年以降の喫煙者に重要な疾患として肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患(COPD)があります。現在のところ有効な治療法がなく、末期には肺でのガス交換がうまくいかなくなります。この疾患にはまず禁煙が不可欠であり、胸部レントゲン、CT、呼吸機能検査などでの現状の把握、肺炎の予防(風邪の予防)、インフルエンザの予防が必要となります。当内科では、禁煙相談、在宅酸素療法、またリハビリテーション科と連携した呼吸器リハビリテーションを行っておりますのでご相談ください。
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