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整形・関節センター

1. 最小侵襲手術(MIS:Minimally Invasive Surgery)

近年すべての外科手術分野でより患者様に負担の少ない手術を行う、最小侵襲手術という考え方が出てきました。これには内視鏡やコンピュータ技術の進歩により、さらに加速しており、人工関節分野でもこの観点から手術法が改良されてきています。いろんなホームページにも“最小侵襲手術”をうたい文句にするところが多く見られます。
当院でも他項でお示ししたように、皮膚切開の長さは昔に比べてはるかに小さくなっていますが、より大事なことはその下の筋肉や他の組織への負担を少なくすることです。あまりに小さい傷にこだわり、無理に手術をすることで筋肉を痛め、また人工関節手術において最も重要な「正確に手術をすること」が犠牲になる危険性があります。したがって“傷は必要最小限で行うが必要な時にはその分だけ切開する”が当院の方針です。それはその方の肥満度、変形度、筋肉や靱帯の柔軟性などによって違うので、一概には言えません。また患者様の負担となるのは、単なる組織(筋肉など)の侵襲による炎症だけでなく、痛みの予防なども重要であり、当院ではそれに積極的に取り組んでいます。

従来法(術後8年)
従来法(術後8年)
従来法(術後8年)
最小侵襲手術(術後2ヶ月)

2. 詳細な術前計画と術中支援システム

人の顔の形がいろいろあるように股関節や膝関節の形も人それぞれです。人工股関節や膝関節にも様々な種類があり、患者さんの骨の形にフィットするものもあれば、しないものもあります。患者さんにとって最適な人工関節を選択することはある意味で手術以上に重要なことです。当センターでは術前に撮影をうまく制御されたレントゲン写真、CT、また時にはMRIなどで、その方の骨の形を3次元的に評価し、詳細な術前計画を立てています。また、術前計画通りに正確に手術を行うために、当院独自のナビゲーションシステムを使用して手術を行っております。 これにより安全かつ正確に手術を行うことが可能となり、その結果、早期回復、早期社会復帰が可能になります。人工股関節置換術の術後については、ほとんどの方がいわゆる脱臼肢位、禁忌肢位もなく生活することが可能となりました(正座など和式の生活や、しゃがみこみも可能です)。

従来法(術後8年)従来法(術後8年)

当院で使用する3次元テンプレートシステム(ZedHip)

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